将来の絵を描く時期
ライフプランということについて考え始めることになるのは、多くの人が20代になってからでしょう。
勿論、大学に行かずに中学・高校卒業後から仕事をしている人もいますが、そういった人も実際に自分の将来のプランを考えだすまでには時間があることが多いのが実態です。
では、20代においてはどのようなことを考えるべきなのでしょうか?
この時期というのは、自分の将来についての絵を描く時期であり、その絵に合わせて絵の具やキャンパスを準備する時期です。
まずは、自分が将来どのようなことをしたいのかを考えましょう。
その上で、その目標を達成するためにはどの程度のお金がどれぐらいの時期までに必要なのかを考えるようにします。
これに合わせて、自分の資金プランを考えていく必要があります。
その際ポイントとなるのがやはり貯金でしょう。
まだまだこの年齢の人というのは収入が多くなく、自分の生活に使っているだけでもカツカツという場合も少なくありません。
そのため、可能な範囲で、ということにはなりますが、ある程度貯蓄を進めていくことが重要になるでしょう。
それでは、実際この時期の人がどのくらいの貯金をしているのかを見てみましょう。
20代をターゲットにした場合、実は最も比率が多いのは「金融財産非保持」の人です。
つまり、貯蓄がない人のことで、これが30%前後を占めています。
次に多いのが100万円未満で14%、200万円以下で12%と続きます。
1000万円を超える貯蓄額の人は0%となっています。
ちなみに全体の平均額は203万円ですが、これは一部の高収入層によって引き上げられているものであり、中央値とは言いがたいでしょう。
先ほどの比率のことを考えると、20代における貯蓄額の中央値は100万円前後と見るのが妥当だと考えられます。
思ったよりも、高くはないと感じた人も多いのではないでしょうか?
結婚費用について
また20代になったら結婚費用などについても考え始めなくてはいけません。
いつ頃結婚したいのか、結婚にはどのくらいの費用がかかるのかを事前に計算して貯金をしておき、いざ結婚する際にお金に困らないようにしておきたいですよね。
それと結婚費用を貯金しておくことも大事ですが、例えば急に結婚が決まって、貯金が貯まっていない等の場合、「いかに低コストで結婚をするか」といったことも大事になってきます。
そういった場合は例えば、下記のような格安の結婚式場を利用するなどの工夫をしてみるのも良いかもしれません。
貯金の目的
基本的に恒常的に行う貯金には2つの意味があります。
1つは、いざというときのためにお金を用意しておく、という意味での貯金です。
例えばいきなり仕事ができなくなってしまった場合などの生活費をためておくということです。
この時期の人はそれほど高い保険に加入していることも多くないため、自己捻出できる費用として生活費の貯蓄をしておくのは重要でしょう。
もう1つは、明確な目的のある貯金です。
20代のばあい、結婚式の費用や車の費用、あるいはマイホーム貯金などが代表的な貯金の名目となるでしょう。
あるいは、家電の購入費用のように細かいものであっても構いません。
重要なのは、自分の絵に合わせてプランを練っていくことです。
今の生活を切り詰めてまで多額の貯金をするのが誰にとっても正解だとはいえません。
その時期にできることにあわせてお金を使うことも重要です。
貯金を始める時には、「お金は使わなければ意味が無い」ということも、合わせて覚えておくようにしましょう。