ライフライン
現代において生活をする上で、欠かすことが出来ないお金は食費ばかりではありません。
次に紹介するのは必要不可欠なお金の1つである「水道光熱費」についてです。
水道光熱費というのは「水道料金」「電気料金」「ガス料金」などを合わせたお金のことであり、生活上必要なライフラインの費用だと考えて頂ければ良いでしょう。
それでは、どの程度の水道光熱費が必要となるのでしょうか?
水道光熱費の費用は地域によっても差があるため、今回紹介するのはあくまでも平均的な費用であると考えて下さい。
安い地域もあれば高い地域もあるため、多少アジャストして考える必要があります。
まず、世帯平均について、「単身世帯」と「二人以上の世帯」で比べてみましょう。
単身世帯の場合、水道光熱費の合計はおおよそ1万2千円弱という結果となりました。
この内、電気代が最も比率を締めており、半分程が電気代となっています。
対して二人以上の世帯の場合には合計2万3千円前後という結果となりました。
人数がそのまま必要な費用に関係している、と考えて概ね間違いはないでしょう。
また、この水道光熱費の特徴の1つとして、社会の消費の影響を受けにくいということが挙げられます。
デフレによって消費全体が落ち込んでいる時期においても平均額はそれほど変わっておらず、あまり意識されていない傾向があると言って良いでしょう。
ライフラインという必要なものであることから、ここの費用については「仕方がない」と思われている事が多いのではないでしょうか。
加えて、昨今では原子力発電所の停止や原油価格高騰などに伴い電気料金が上がっていることもあり、さらに生活全体の費用に対する水道光熱費比率の増加が見られます。
では次に、水道光熱費をシーズン別に見た時、どの時期に支出が多くなるのかを見てみましょう。
冷房の必要性などから夏場は水道光熱費が上がると考えられがちですが、実は平均で見ると最も少ないのが7月です。
逆に最も多いのが2月であり、暖房の方が水道光熱費に対する支出効果が高いことが分かります。
さらに、寒冷地程費用が高くなる傾向があり、北海道では年間平均にして2万6千円程度であるのに対して、沖縄では1万9千円ほどという結果となりました。
暖房の必要性が高い地域程費用が高くなる傾向がある点には注意が必要です。
企業によってはこの事に配慮して寒冷地手当を支給しているケースもあります。
節約を考える
さて、先ほども、社会的な消費の影響を受けにくいということは説明しました。
ただ、水道光熱費もまた節約することが出来るお金です。
そこでここではこれらのお金の節約方法について考えてみましょう。
まず、そもそも水道光熱費がどのようなことに使われているのかを見て、その部分を削ることを考えてみましょう。
世帯において最も多くの費用が投じられているのは、動力や照明などです。
これについては必要性が高いものであることもあり、削ることは難しいでしょう。
せいぜい使っていない部屋の電気は消す、という程度です。
削りやすく、かつ比率が大きいお金としては、給湯があります。
給湯は水道光熱費全体に対して28%もの割合を締めており、これを上手く調節することによって大きな節約を可能とするでしょう。
水の場合、1分間で約2.7円程度の費用が掛かるのに対して、お湯の場合には7.6円が必要となります。
お湯を出す機会を少なくすれば、その分給湯費を減らすことが出来るわけです。
特にお湯を使う場合、出しっぱなしにする機会を減らすようにしましょう。
例えば食器洗いの際には水をためて使うなどして、流れっぱなしになっている時間を極力短くすることがポイントです。